新しくなった岐北厚生病院


 岐北厚生病院が新たなスタートを切りました.約3年をかけて生まれ変わり工事が行われましたので,その経過を簡単に述べさせていただきます.
 2018年12月27日新棟建築の起工式が執り行われ,当院の施設整備事業が始まりました.老朽化した建物や設備の刷新はもとより,将来を見据え時代の流れに沿った病床数の削減を中心とした病棟の再編も考慮に入れた計画でした.最初にとりかかったのは既存病棟の南側の敷地を利用した新棟の建築でした.順調に建築が進む中,既存病院から将来の勇壮を思い浮かべながら眺める建築現場を見るたび気持ちがわくわくしたものでした.私が現職の病院長に就任したのは建築開始から4か月余り経った2019年4月からです.その後毎月のように建築現場の進捗状況の報告や今後の建物の細かな修正・見直しの会議に参加しつつ見守ってきました.建築の最中に大きな逆風となったのが新型コロナ感染症のパンデミックです.診療現場での感染予防対策,発熱外来の運営,電話診療の運用,ワクチン接種の対応等々想定外の業務があり,建築の工期の遅れが大変心配されました.しかし,そんな心配をよそに,工事に携わる方々の細心の注意や職員の大きな協力を得て,2020年9月新棟の竣工式を予定通り迎えることができました,さらにその後は第2期工事として旧棟の改修と解体工事が始まりました,この時期においても旧棟の一部を使用しながらの改修を行いうという綱渡り式の外来・病棟運営を職員総出で対応してきました.2021年5月末に新棟改修棟のすべてが完成し,10月末北側の駐車場が整い岐北厚生病院施設整備事業は完了いたしました.
 この3年間多くの患者さんやご家族の方々に大変ご不便やご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます.また,診療を陰で支えてくださっている様々な業者の方々,さらに,この3年間暑さ寒さに耐えながらの建築作業に携われた工事関係者の皆様にもお礼申し上げます.
 折角美しく整った病院施設を患者さんに心地よく利用していただけるよう,職員皆で維持していくことが大切と考えています.また,病院の理念を今一度思い起こし,患者さんの安全安心を維持していけるよう,今後も様々な対策を立て,多くの業務を検証し必要とあれば見直しを皆で考えていきたいと思います.これからが1からのスタートであることを肝に銘じ,医療の基本に戻り皆様とよりよい方向に進めて参ります.

 

2021年11月1日
JA岐阜厚生連 岐阜・西濃医療センター
岐北厚生病院  病院長 益田 和明

 

 

 

病院の特徴

#

地域医療から専門性の高い医療を、この地域のために